今から38年前に、私の父は
49歳の時に脳出血で倒れました。
まだ若かったために、リハビリに家族は期待を
かけましたが、思うように行かず、
73歳で無くなる までの24年間を不自由なまま、
殆どを家の中で過 ごしたのでした。
そんな父を見て、健康の大切さを人一倍分かっていた母
でしたが、79歳の時に急に具合が悪くなりました。
やっと入院することになった時に、色々と検査をされま
したが、それもやっとの思い出こなしているのが、
私の目からもよくわかりました。
まだ見た目には病人という感じでは無かったために、
私は検査室の外に出されてしまい、ただ
待っていることしか出来ませんでした。
母に使ってあげたかった、オープン型MRI
特に、MRIは元気な時から、圧迫感と凄い金属音が
すると母は嫌っていたので、心配しました。
無事に検査が 終わった時には、ほっとすると
同時に、疲れきった母の
顔を見て、切ない気持ちになりました。
今になって、オープン型のMRIがあると知りました。
このオープン型で検査を受けることが出来れば、
だいぶ母の負担も軽かったのでは無いかと
思い、今少し残念です。
少なくとも圧迫感は無くしてあげられるからです。
そして付き添いが認められるのも、
私は良いことだと思いました。
少し認知症の症状が出始めていた、母をそばで励ます
ことが出来ただろうし、私自身も一人で待合室で不安
なまま待つよりも、一緒に検査室に入れた方が
余程良かったからです。
脳ドッグが家族を救う
父もずっと血圧が高いとお医者様には注意を
受けていたのですが、40代と若かったために、
真剣に受け止めていないようでした。
その頃に脳ドックが一般化していて、父も受ける機会が
あれば、あんなにひどい脳出血の発作を起こすことは
無かったのではないかと思うのです。
オープン型MRIの普及で、脳ドッグへのハードルが
グンと下がれば、救われる命や
生活が有るのではないでしょうか。
父が働けなくなってしまったので、私たち家族の生活は
ガラリと変わってしまいました。
生活の心配は無くても家族の病気は、
その他の家族の心を縛り付けると思います。
人間が歳を重ねて、衰えて人生が終わるのは仕方が
ないけれど、人生の途中で無理やり幕が
引かれないように、 脳ドッグを一人でも
多くの人が受けて欲しいです。
そのためにも、オープン型MRIが普及して、 誰でも
近所の病院で使えるようになって欲しいです。